生きて未来を切り開け!

今日(2012/01/15)、バンダイチャンネルで劇場版ガンダム00が無料で観られたので、

懐かしいなと思い観てました。
初期ガンダムシリーズ(アムロが生きてた時代)全部+F91とVガンダムを少しだけの
古いガンダムファンを呼び戻したのがガンダム00でした。
ガンダムは戦争とそれによる一方的な被害を被る一般人をつも表現していて(OVAの08小隊は違う)
観る人に「何故戦争は起きるのか」「戦争が起きると被害を被るのは誰か」「何故争いが生まれるのか」等を
いつも提起していたアニメだと思っていて、それを再認識させてくれたのが、ガンダム00でした。
ちなみに個人的にこういうテーマだったんだろうなってのは、
・ガンダム→戦争に巻き込まれる一般人の悲劇、敵だって同じ人間。
・Zガンダム→支配する側の一方的な弾圧と反発
・ZZガンダム→アニメじゃない。ハマーン様の屈曲した理想。
・νガンダム→シャアとアムロの祀り上げられてしまう人間の葛藤
・F91→嫌いな奴らは皆殺しじゃ!
・Vガンダム→戦争に巻き込まれる子供たち?
・0080→戦争末期の局地戦、潜入した敵軍兵士と何も知らない地元住民の交流
・0083→反乱分子認定された人間の行き場を失った思いの暴走
・08小隊→局地戦ミリタリーモノ、サイドストーリー的な
・Gガンダム→観てない
・Wガンダム→コロニー住民の植民地支配からの独立(自治の獲得)
・Xガンダム→観てない
・∀ガンダム→観てない
・ガンダムSEED→遺伝子操作によって生まれた人間との確執
・ガンダムSEED2期→?
あれ?イマイチだな。。。大体は、無関係でいたかったのに一方的な被害者にされてしまったり、
別の立場の人間同士の争いをテーマにしていたように感じます。
そんなこんなでガンダム00ですが、これは一方的な戦争の被害者の表現とは別に、第3者の圧倒的武力による
強制的な紛争抑止があった場合、戦争はなくなるのか?というテーマ(問いかけ)だと思っています。
第3者の強力な武力による戦争抑止は漫画「沈黙の艦隊」でも提起されていますね。
実際には世界各国の利権が絡み、世界対強力な武力勢力という構図になるのですが、ではなぜ
ソレスタル・ビーイングなんていう強力な武力集団を持ってきたかというと、争いが絶えない
まま地球外に出ていった時、争いごとまで地球外に持ちだしてしまうのではないか?
地球外に出る前に(人類の地球外への移住とかの事)人類は一つになるべきなんじゃないの?
という問題提起が見えてきます。てか劇中に言ってます。
日本では「平和」とは自分の周りには戦争が無い世の中の事のようですが、世界では戦争を協定により
止めている状態の事を指す時もあるようです。泥臭い交渉や罪の棒引きとか金銭とか物資援助とかによる
停戦状態、日本なら仮初の平和なんて表現するかもしれないけれど、それが世界の幾つかの地域での現実の
ようです。
この脆い平和を世界的に成し遂げてこそ、地球外に行くべきなんじゃないの?また、それなくして
地球外知的生命体との対話なんてできないんじゃないの?という壮大過ぎるテーマで、無茶しやがって...なのが
ガンダム00です。劇場版では実際に地球外生命体と接触してます。金属ですけど...
劇場版では地球外生命体との相互理解、この作品では一貫して「対話」という言葉を使っていますが、
価値観の違う他者と分かり合う事をテーマにしています。始終金属生命体とドンパチやってますが最後に
話し合えればいつかきっと分かり合えるみたいなこと言ってます。詳しくは劇場版観ましょう。
いやーグラハムのおっさんカッコエエわぁ。
ガンダムWのパクリとか厨二的だとか、いろいろ言われてますが、世界平和と地球外生命体への対応の準備とか
人類のこれからについて明示的に「考えようよ」と提起しているこの作品が好きです。
個人的にはそういう考えさせるテーマが、ちょっと重めのテーマがあってこそのガンダムだと思います。
逆にそういうテーマが無さそうで、ただの子供向けロボットアニメなのにガンダムの名を冠している
某ガンダムAGEの批判は、一応最終話まで観てからすることにします。